不思議な出会い

私は東京では珍しい4世代の大家族の中で育ちました。私の母は20歳で結婚。母はこの家に来て、嫁姑問題、嫁舅問題、小姑問題などで苦しみ、度々、幼い私を家においては家出を繰り返していました。幼かった私は「お母さんに裏切られた!」「自分は母に愛されていないのだ!」と思い、自分を責め、自分も他人も信じる事ができないと人間なりました。

思春期になると表面上は良い子を演じつつ、実のところは学校の裏番長となって中学校を支配するようになりました。自分の司令で様々な事を出来た反面、心ははいつも虚しかったことを思い出します。そんな中、15歳の時に一冊の聖書に出会いました。「あなたの右の頬を打つ者に左の頬をも向けなさい。」と書かれてありました。この言葉は大変衝撃的な言葉でした。

それ以来、聖書の名言に興味を持ち、家の近くの教会に通うようになり、16歳で洗礼を受け、聖書の名言を実践するようになったのです。すると驚いたことに、あれほど不仲だった家族が仲良くなり、牧師になることを目指したのです。